下鴨神社は正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」とよびます。
世界遺産
京都は鴨川を中心に町づくりがなされており、鴨川の下流にまつられているお社というところから「下鴨(しもがも)さん」とか「下鴨神社(しもがもじんじゃ)」と親しくよばれています。東西の両本殿はともに国宝に指定されています。
本殿は、賀茂別雷神社の祖父神と母である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、玉依媛命(たまよりひめのみこと)を祀る。
楼門、舞殿、神服殿、四脚中門等31棟は、重要文化財に、また、文久3年(1863年)に造り替えられた本殿2棟は国宝に指定されている。
また、境内は史跡に指定されており、糺の森は市街地に残る貴重な森として市民の憩いの場となっている。
縁結び
相生社(あいおいのやしろ)は、縁結びの御霊験あらたかな社として、古くから格別の信仰を集める社である。
御祭神は『日本書記』に、「産霊神」(むすひのかみ)とあり、『古事記』上巻には、造化三神の一柱の神とある。
美麗祈願美麗祈願
河合神社は下鴨神社の摂社として古くより祀られ、女性守護としての信仰を集めるお社である。
ご祭神には神武天皇の母、玉依姫命をお祀りし、玉依姫命は玉の様に美しい事から美麗の神としての信仰も深い。河合神社ではこの美麗の祈願絵馬として鏡絵馬の授与を行っている。
契約のお社契約のお社
御本殿間近にある印璽社(いんじしゃ)が古くから祀られている。
印璽とは、しるし、おして、印形のことである。
中国で印影とも印章とも称せられるものは、わが国語では、判とも印形(いんぎょう)とも又は印判(いんばん)ともいわれている。
現在では、契約の神として、大切な契約の時、物事を成功裏に結び付けたい時などに参拝される方が後を絶たない。
お祓いのお社 井上社(御手洗社)
みたらし川は、土用になると池の周辺や川の底から清水が湧きでるところから鴨の七不思議にかぞえられ、湧きあがる水泡の姿を団子にかたどり、みたらし団子の発祥とした。土用の丑の日に、無病息災を祈ってお祓いをうける。今日ではガン封じなど無病息災を祈ってお祓いをうける、足つけ神事(御手洗祭)で土用の丑の前後4日間は清水に足をつける神事で終日賑わう。
糺の森
糺の森とは偽りを糺す神域の森を意味していたと考えられる。
昔は、両川の河岸まで約150万坪という広大な森であったというが、いまは住宅地に迫られ、3万6000坪に縮小している。往古にくらべ狭くなったとはいえ、空を隠すさまざまな種類の大木が葉を茂らせて、都会においては実感できない森の深さを、その樹木や草の匂いとともに伝えてくれる貴重な場所である。
この糺の森のほぼ中央を一直線におよそ500m、下鴨神社への参道がつづき道の東側には清流の泉川が流れていて、清涼感に満ちた森の道である。
京都市左京区下鴨泉川町59
075(781)0010
6時~18時(時期により変更)
境内参拝自由
http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
京都駅より市バス4・205系統 下鴨神社前下車徒歩1分