左京区 永観堂・禅林寺(えいかんどう・ぜんりんじ)見返り阿弥陀と紅葉の寺 永観堂は通称で、正しくは禅林寺という浄土宗西山禅林寺派の総本山である ここ永観堂はふたつのことで有名である。南禅寺の北に寺域を接するように位置する。 ひとつは「見返り阿弥陀」とよばれ、うしろを振りむくように首を左にむけた高さ77cmあまりの小さなご本尊である。この仏像の由来はこう...
左京区 南禅寺(なんぜんじ)絶景の三門で知られる林間の禅刹 大泥棒の石川五右衛門が南禅寺の三門に昇り「絶景かな」といい、見得を切ったということ 南禅寺を紹介するときに、よくいわれることで、歌舞伎の舞台で大泥棒の石川五右衛門が南禅寺の三門に昇り「絶景かな」といい、見得を切ったということで、それが今日まで広く伝わっている。 でも、これは作者並...
東山区 三十三間堂(さんじゅうさんげんどう) 蓮華王院は創建当時の姿を残す! 画像 三十三間堂の名正しくは蓮華王院といい、妙法院に属す。 七条通りをはさんで、京都国立博物館の南に三十三間堂が建つ。 三十三間堂の名は堂内の柱間が三十三間(約60m)あることの通称で、正しくは蓮華王院といい、妙法院に属す。 後白川上皇はこの地周辺に法住寺御所を造営され、そこに平...
有名観光地周辺ガイド 建仁寺(けんにんじ) 京都で宗祖栄西最初の禅寺 建仁寺は日本臨済宗の宗祖栄西が京都で最初に建てた禅寺 日本の禅宗は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗で、建仁寺は日本臨済宗の宗祖栄西が京都で最初に建てた禅寺である。 それは栄西が2度におよぶ入宋後の1202年、元号でいえば建仁2年で、それにより寺名とした。 しかし当初は比叡山など旧仏...
八坂神社・丸山公園周辺 平安神宮(へいあんじんぐう) 朝堂院を模した流麗な建物 平安京 最初と最後の天皇を祀る平安遷都千百年の年に創建の平安神宮 平安京は794年(延暦13)から1869年(明治2)の東京遷都までつづいた。日本の都のなかで最も永く繁栄した都であった。しかし、天皇や公卿らが東京に移ると、京都は衰退の兆しをみせる。そこで考えられたのが京都市民共通...
八坂神社・丸山公園周辺 青蓮院(しょうれいいん) 寺院の高さと佇まいの美 青蓮院の印象 青蓮院の住持は妙法院、三千院とともに叡山(天台)座主を兼ねるため天台宗のうち、叡山の三門跡寺院として寺格は高い。 かっては比叡山僧坊のひとつで、最澄が草創、往時の場所の近くにあった青蓮池にちなんで青蓮坊といい、1150年(久安6)関白藤原師実の子、僧行玄が住持して院...
八坂神社・丸山公園周辺 知恩院(ちおんいん)浄土宗総本山としての偉容 知恩院は全国に7000余もの寺院と約600万人の信者を擁する浄土宗の総本山で、すべてにおいてスケールの大きな寺院である。 東山連山のひとつ華頂山を背後にして、7万3000坪という広大な境内をもつ。 まず豪壮な三門(国宝)。これは1621年(元和7)に徳川2代将軍秀忠が建立した高さ...
八坂神社・丸山公園周辺 八坂神社(やさかじんじゃ) 町衆の熱気が満ちる神社 「八坂さん」の草創 京都人はものの名に「さん」をつけて呼ぶことが多い。「お揚げさん」から「天皇さん」とさまざまである。 とくに寺社の名に「さん」をつける。「弘法さん」(東寺)、「天神さん」(北野天満宮)、「お西さん」(西本願寺)、「お東さん」(東本願寺) と別称や略称を用いる場合...
有名観光地周辺ガイド 高台寺(こうだいじ)秀吉の正妻「ねね」の寺 高台寺は豊臣秀吉の没後、正妻である北政所(よび名はねね)が秀吉の菩提を弔うために草創した寺である。 秀吉の没年は1598年(慶長3)、ねねは落飾して高台院湖月尼と号する。秀吉の実子、秀頼を生んだ側室淀殿(茶々)が大坂城に入ったため、ねねは京都に隠棲して、亡夫の菩提寺とともに自らの...
世界遺産 清水寺(きよみずでら)音羽山の麓から中腹にかけて連なる諸堂も見どころ 清水寺の歴史 世界遺産 寺域の入口にまず朱色があざやかな仁王門が建つ。 京都最大級の仁王像(像高365cm)が寺を護るように安置されている。 石段を登ると鐘楼と八脚門の西門、そして優美な三重塔があらわれる。いずれも朱の塗り直しがおこなわれ、その朱色が音羽山の緑を背にして華やかであ...